生活動線を考えた収納方法ってどんなもの?こうすればよいのです!!

【執筆者プロフィール】

東京・神奈川・埼玉にトランクルームを構えるアルファトランクです。
片付け・収納術などに関するお役立ち情報をお届けします。

きれいに片付けたつもりなのに、すぐに部屋が散らかってしまう。
と悩んでいる方は多いでしょう。
それは、生活動線と収納方法が合っていないからかもしれません。
では、どうすれば生活動線に沿った収納ができるのでしょうか?
そこで、今回は生活動線を考えた収納方法についてご説明します。
片付けとは、単に散らかっているものを収納スペースに押しこんでおしまい、というわけではありません。
取り出しやすく片付けやすい収納を行うことが大切なのです。
この記事を読めば、その方法のヒントがわかりますよ。

目次

  1. 生活動線って何?
  2. 生活動線を無視した収納方法とは?
  3. 生活動線に沿った収納方法を実践するコツとは?
  4. おわりに

1.生活動線って何?

生活動線とは、家の中で人が描く軌跡のことです。
たとえば、外から帰ってきて手を洗う際、玄関から洗面所へ直接行けると移動がスムーズでしょう。
逆に、トイレと洗面所が離れていたり、部屋をはさまないといけない場所にあったりするととても住みにくいですね。
つまり、生活動線を把握していないと「自分にとって住みやすい家とはどのようなものか」というのがわかりません。
収納も同じことです。収納スペースにものをどんどん放りこめば、一応部屋の中はきれいになるでしょう。
しかし、取りだすときのことを考えていない収納は、とても不便です。
使いたいものがあるたびに、家じゅうの収納スペースをひっくり返さなければならない、ということもあるかもしれません。

2.生活動線を無視した収納方法とは?

では、具体的に生活動線を無視した収納方法とはどのようなものでしょうか?
この項では、その一例をご紹介します。

2-1.よく使う場所とは、別のところにものが収納されている

リビングで使うものがなぜか寝室に収納されていたり、子どものおもちゃや勉強道具がリビングにどっさりあったりはしていませんか?
これでは、使うたびにわざわざ遠くまでものを取りに行き、またしまう必要があります。
とても面倒くさいですね。
「でも、収納スペースがいっぱいだから」と思う方もいるでしょう。
では、その収納スペースには何が入っているか把握していますか?
おそらく、把握している方は少ないでしょう。
よほど狭い家でない限り、各部屋に収納スペースがあるはずです。
その部屋で使うものは、同じ場所の収納スペースにいれることが鉄則。
これが守られないと、部屋は散かる一方です

2-2.すぐ使うものと使う時期が限られているものが、一緒くたにしまわれている

納戸や階段下の収納スペースなど、大きな収納場所がある家にあこがれている方は多いでしょう。
しかし、このような大きな収納場所はしっかりと整理しないとかえって家が散らかる原因になります。
家で使うものには年間を通して使うものと、使う時期が限られているものがあるのです。
それを同じスペースに一緒くたに詰めこんでしまえば、出すときが大変でしょう。
同じスペースに収納するなら、手前と奥に置き分けるなどの工夫が必要です。

2-3.いつの間にかものが移動している

本来ならリビングに置いてあるはずのものが、キッチンに移動したりしていることはありませんか?
ものの置き場所がしょっちゅう変わると、使う方も混乱します。
また、リビングは家族が一緒に使う時間が長い分、私物置き場になりやすいでしょう。
しかし、ものが増えればそれだけ片付けも大変になります。
それに、本来ならばそこに置くべきものが置けなくなれば、家じゅうが散らかってしまうでしょう。

3.生活動線に沿った収納方法を実践するコツとは?

生活動線に沿った収納方法を実践するにはどうしたらよいのでしょうか?
この項では、しまいやすく出しやすい収納を実践するコツをご紹介します。

3-1.その部屋で使うものだけをしまう

収納の基本は「その部屋で使うものだけをしまう」ということです。
夫婦の寝室に子どもの服やおもちゃを置いてはいけません。
また、リビングに家族の服や私物を置くのもやめてください。
「でも、その部屋の収納スペースがいっぱいで」という場合は、収納スペースの中を再確認してみましょう。
どんなに広い収納場所でも、ものをいれ続ければいつかは満杯になります。
その部屋で使うものすら入らないということは、収納スペースの整理時なのです。
特に、子ども部屋の収納スペースは服やおもちゃですぐにいっぱいになりやすいでしょう。
ですから、シーズンごとに整理する習慣をつけるとよいですね。

3-2.納戸は季節ごとに使うものをしまう

納戸や階段下の収納スペースは、主に使う季節が限られているものをしまいましょう。
毎日使うものまで詰めこんでしまうと、いくら広さがあっても足りません。
また、ものをしまう際は必ず「どこに何があるか」が分かるようにしまいましょう。
なんでもかんでも段ボールに詰めこんでしまってはいけません。
特に、収納スペースが広いほどしまい方を考えないと、収拾がつかなくなってしまうでしょう。

3-3.収納スペースには、3割の空きを作る

収納スペースにぎっしりとものをつめこんでしまうと、新しいものが入れられません。
収納スペースには常に3割程度の空を作っておきましょう。
そうすれば、新しいものを買ってもすぐにしまえます。
そして、3割程度の空を作るためには定期的に収納スペースの生理が必要です。
収納スペースを増やすよりも、整理整頓を心がけてください。

3-4.リビングには家族の分だけ収納かごを置く

家族が集まるリビングは、一番生活動線がこんがらがりやすい場所です。
家族の私物がそこら中に置かれていれば、片付けるのも一苦労でしょう。
一番よいのは、寝る前にそれぞれの私物をきちんと部屋に片付けることです。
しかし、これは習慣付いてないとできません。
そこで、家族分のかごや箱を用意して、私物はその中に入れるようにしましょう。
入りきらないものは、各自の部屋にしまいます。
それだけでリビングがぐっと片づきやすくなるはずです。
また、夜寝る前に各自の私物は必ずそのかごか箱の中にしまうようにしましょう。
そうすれば、翌日の掃除も楽になります。
一度部屋が散らかりきってしまうと、片付けるまでに時間がかかるでしょう。
しかし、各自の私物を片付けるなら5分もあればすみます。
これが、常にきれいな部屋を保つコツなのです。
習慣付くまで毎日実践していきましょう。

4.おわりに

いかがでしたか?
今回は、生活動線に沿った収納方法をご説明しました。
まとめると

  1. 使う場所が決まっているものは、その部屋の収納スペースにしまう。
  2. 納戸などの収納スペースは使う季節が限られているものを中心にしまう。
  3. その部屋で使わないものを、部屋の収納スペースにしまわない。
  4. 定期的に収納スペースを整理しよう。

ということです。
片付けが苦手な人ほど、広い収納スペースを欲しがる傾向があります。
しかし、いくら広い収納スペースがあっても、ものを捨てなければいつかはいっぱいになってしまうでしょう。
そうなると、「あいているところがあれば、どこでもものを押しこむ」という片づけ方になりがちです。
そして、それこそが生活動線を無視した収納方法になります。
一番よく使う場所にものをしまえば、出し入れも簡単。
収納スペースがいっぱいになったら、ものを別の場所に収納する前に、中を整理しましょう。
いつか使うかもしれない、というものはおそらく永遠に使いません。半年、1年と区切りをつけて整理してください。