カヤックを保管する上で知っておきたい注意点とは?
カヤックに乗りながら行うカヤックフィッシングに興味を持つ人は多いですが、実際やってみるとなるとカヤックの保管方法に悩まされることでしょう。テレビなど動画で観(み)ていると、カヤックの大きさをつい忘れてしまいがちです。しかし、カヤックは小さいものでも3メートル以上あるため、保管が大変となります。大型のものになると、4メートルを超える場合もあるのです。そのため、実際に購入してから保管方法に悩まされるケースは少なくありません。そこで、この記事ではカヤックの保管方法や注意点など、カヤックにおける豆知識をご紹介しましょう。これからカヤックの購入を考えている人はもちろん、カヤックの保管方法に悩んでいる人はぜひ参考にしてくださいね。
1.カヤックの保管方法について
カヤックの保管方法には、さまざまなものが挙げられます。ここでは、おすすめの保管方法についてご紹介していきましょう。
1-1.家の中で保管する
家の外に置き場所がない場合、家の中に置いて保管するのも1つの方法です。しかし、この方法だと家の中がある程度広くないと、窮屈さを感じてしまうことになります。また、玄関の広さによっては、カヤック自体が家の中に入らない場合もあるでしょう。
1-2.建物・駐車場などの柱に掛けて保管する
外にカヤックが保管できるスペースがある場合、そのスペースと柱を使って保管することもできます。この方法で保管するには、まず柱にU字状のフックをつけて、そこにカヤックを乗せられるようにしましょう。ただし、フック自体の強度と取り付ける柱の強度などを計算する必要があります。
1-3.駐車場がある場合の保管方法
天井のついた駐車場を所有しているのであれば、その天井に吊(つる)して保管する方法もあります。ただし、カヤックは大きさによって重量も相当大きくなるため、落下してしまうことのないように、天井の耐久性などを事前に調べておきましょう。
1-4.トランクルームをレンタルして保管する
近年、家で保管するのが大変なものなどを保管できる場所として、トランクルームのレンタルが注目されています。このようなサービスを利用してカヤックの保管を行うのも、おすすめです。これなら自分の家で保管する必要がないため、部屋の中が窮屈になったり、駐車場の柱や天井の耐久性を考えたりする必要もありません。レンタルして、そのトランクルームの中に入れておき、必要に応じて出せばいいだけです。カヤックフィッシングを楽しみたいけど保管スペースがない人、保管による圧迫感などに悩まされている人は、ぜひトランクルームを活用してみることをおすすめします。
2.カヤックを保管する上での注意点
特に屋外でカヤックを保管する場合には、さまざまな注意点があります。では、具体的にどのようなことに注意すればいいか、ここでご紹介しましょう。
2-1.紫外線による劣化・色あせ
屋外で保管する場合、カヤックに紫外線が当たり続けていると色あせや劣化の原因となります。特に、一部分だけ直射日光が当たってしまう場合、そこだけ色あせ・劣化となり見た目が悪くなってしまうでしょう。また、ポリエチレン製のカヤックである場合、劣化が進んでくると表面が割れてくることもあります。気をつけましょう。
2-2.ホコリでの汚れに注意する
カヤックのデッキ面にすべり止め加工がされており、ザラザラしている場合はホコリに注意しましょう。このようなザラザラしたところに細かいホコリが入り込むと、なかなか簡単に落とすことができなくなってしまいます。ホコリによってカヤックが劣化してしまうということはありませんが、見た目が悪くなる場合もあるので気をつけましょう。
2-3.カビが生える危険性も
カヤックを地面に置いたままカバーをかけて保管していたり、湿気の高い場所で保管していたりすると、カヤックにカビが生えてしまうことがあります。特に地面は湿気が来やすいので、そのまま置くのは避けましょう。
2-4.盗難される可能性
最近では、屋外でカヤックを保管していたら盗難にあったというトラブルも多く発生しています。そのため、屋外で保管する場合はしっかりとした防犯対策をすることが必要不可欠となるでしょう。できれば防犯カメラをつけたり、カギをつけて保管したりするなど工夫をしてください。
2-5.猫のオシッコ被害にあうことも…
カヤックは釣りに使うものであるため、どうしても魚のニオイがしみつきやすいです。そのため、そのニオイにつられて野良猫が近寄ってきてしまうことも少なくありません。その結果、野良猫にオシッコをかけられてしまう被害にあう可能性も高くなるのです。特にオス野良猫の場合、マーキング用のオシッコとなるため非常に強いニオイが残ることになります。また、猫の嗅覚は人間に比べて高いため、せっかくニオイを落としてもそのニオイにつられた野良猫によって再びオシッコをかけられてしまうこともあるでしょう。こうした無限ループにはまる可能性もあるため、注意してください。できれば猫が嫌がるニオイのものをカヤック周辺にまいておくなど、野良猫対策をしておくようにしましょう。
2-6.屋外でのトラブルを防ぐために有効なトランクルーム
このように、屋外で保管する場合はさまざまな注意点があります。そのため、近年ではこうしたトラブルを防ぐためにトランクルームを借りて、その中でカヤックを保管する人が増えているようです。実際、トランクルームなら盗難などのトラブルを気にせず、安心して保管できます。自宅の屋外で保管するのが不安という人は、ぜひトランクルームを活用してみてください。
3.カヤックの手入れについて
カヤックを扱うなら、その手入れ方法についても熟知しておきたいところですね。そこで、ここではカヤックの手入れ方法についてご紹介していきます。
3-1.使った後は必ず水洗いをしよう
使い終わった後のカヤックには、砂や魚の鱗(うろこ)・ぬめり・血・藻などが付着しています。そのため、そのまま洗わずに持ち帰ると、さまざまなトラブルにつながるのです。まず、車に乗せて走っている最中に砂が落ちてくるため、給油口やドアのすき間に入り込んでしまいます。万が一フロントガラスに落ちた場合、そのままワイパーを動かしてしまったら窓が傷だらけになってしまう可能性もあるでしょう。
また、魚の鱗(うろこ)やぬめりなどをそのままにしておくと、保管中にスズメバチや猫などが近寄りやすくなります。その結果、スズメバチや猫によるトラブルが発生する可能性もあるでしょう。
3-2.ハッチの開閉は常にスムーズであるように
ホビーカヤックのようにハッチのフタがついているタイプのものは、定期的にメンテナンスしましょう。メンテナンスを怠っていると、開閉がスムーズに行えなくなり、ノブを壊してしまうなどのトラブルにつながる危険性があります。
3-3.カヤック内の海水はしっかり洗い流そう
カヤック内に海水がたまった状態で放置してしまうと、海水に住んでいるバクテリアがどんどん腐敗していきます。その結果、悪臭を放つようになってしまうため、注意が必要です。カヤックを使用した後は、必ずカヤック内に海水が残っていないか確認し、残っていた場合はしっかり洗い流すようにしましょう。
まとめ
カヤックの保管方法や注意点、手入れ方法などをご紹介してきましたが、いかがでしたか? 一見、保管や手入れが大変そうに思えるカヤックですが、ポイントさえ掴(つか)んでおけば、初心者さんでも簡単に扱うことができます。興味があるけど、保管方法や手入れ方法が分からない…と、カヤックフィッシングに手を出していない人は多いでしょう。この記事でご紹介したことを意識しておけば、しっかりカヤックの保管をすることができます。新しい趣味への第一歩を踏むためにも、早速カヤックの購入を検討してみてはいかがでしょうか?