ギターを長期保管する際の注意点や正しい保管方法・お手入れについて
大切なギターだからこそ、丁寧に保管しておきたいものです。保管の仕方によってはギターが使えなくなってしまいます。正しい方法で保管するためにも正しい知識を身につけていきましょう。
これからギターの保管方法や正しいお手入れの仕方、収納スペースがないときの対処法について説明します。ギターを長期保管する際の注意点が知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
1.ギターの保管方法
弦楽器の1つであるギターには正しい保管方法があります。よく、店舗やカフェなどギターを置いているところを見かけますが、何もしないまま放置していいとは限りません。キレイなまま長期保管するためにも正しい知識を身につけていきましょう。
1‐1.ギターの「弦」に要注意!
人間の手には皮脂や汚れがたくさんついています。そのため、演奏が終わったら、弦をクロスで拭いておくようにしましょう。
また、長期保管をする場合はギターに張っている弦をゆるめてください。ゆるみ具合は、半音~1音さげるぐらいです。
1‐2.ケースやスタンドを利用する
ギターを保管する際、必要なアイテムになるのが「ケース」と「スタンド」です。楽器店などに行くとほとんどのギターはスタンドに立てかけているでしょう。スタンドはギターの保管方法です。部屋にギターを置くスペースがあるのなら、スタンドに立てかけると良いでしょう。
また、スタンド同じく活用できるのが「ケース」です。ギターを持ち運ぶときはケースに収納していることでしょう。ケースには、主にハードケースとソフトケースの2種類があります。
通常、ギターを購入したときに付属するのが「ソフトケース」です。ほとんどがナイロン製なので衝撃に弱く、長期保管には向いていません。長期保管するのなら「ハードケース」を利用してください。
1‐3.ギターをそとに出して保管する場合
ギターをそとに出して保管する場合、スタンドを使うのが基本です。しかし、ギターを置くスペースがないと困ってしまいます。そこで、おすすめしたいのがつるすタイプの「ギターハンガー」です。壁にギターハンガーを取りつけるだけで壁にかけることができます。収納スペースがなくても、ギターが保管できるでしょう。
ただし、外に出して保管する場合は常に空気と触れ合っている状態です。ギターにホコリや汚れがたまる、傷がつく可能性もあります。長期保管をするのであれば、外に出して保管するよりも専用のケースに保管したほうが安心です。
2.ギターの正しいお手入れ
2‐1.保管する前にギターをキレイにする
ギターなどの楽器関係は“お手入れ”が長く使うコツになります。きちんとお手入れをしなければ音が出なくなるでしょう。大切なギターほど入念なお手入れが必要です。ギターを長期保管する際は、保管する前にギターを徹底的にキレイにしてください。
特に、「弦」は要チェックです。手あかがついていないか、しっかり確認していきましょう。汚れを放置すればフレットが酸化してさびてしまいます。
また、保管するケースの中もできるだけ清潔な状態にしておいてください。せっかくギターをキレイにしてもケース自体が汚れていては意味がありません。
2‐2.日常的なメンテナンスが大切
ギターを普段から使用している場合は、日常的なメンテナンスが必要です。定期的に弦の張り替えをしなければなりません。メンテナンス方法や弦の張替え方については、ギターに詳しい人に聞くか、楽器店に尋ねてください。
3.収納スペースがないときの対処法
3‐1.トランクルームを利用する
ギターを長期保管したい場合、家の中に置く場所がありません。収納スペースがないときは“トランクルーム”を利用してください。トランクルーム=屋外コンテナと思いがちですが、オフィスの中や住宅街にも小さいサイズのトランクルームがあります。1畳ほどの大きさからロッカールームサイズなどさまざまです。
ギターの保管に利用する場合はロッカールームサイズでも十分でしょう。ただし、保管場所にトランクルームを利用するときは「温度」と「湿度」に注意してください。ギターによって最適な温度は25℃、湿度は40%~50%です。
湿気がたまっている空間で保管すると、ギターが傷んでしまいます。特に、アコースティックギターなどは木材を使用しているので要注意です。空調管理がしっかり整っているトランクルームを選んでください。
3‐2.ギターケースにいれっぱなしはNG
長期保管の際、ギターケースにいれっぱなしになっている人は多いです。湿度や温度が調節できないソフトケースで保管することだけはしないでくださいね。大切なギターだからこそ、定期的にケースから取り出して状態を確認していきましょう。
まとめ
ギターの保管方法や正しいお手入れ、収納スペースがないときの対処法について説明しました。ギターの保管方法によっては本体が傷み、使えなくなってしまいます。実際、保管方法に手を抜いていたせいで使えなくなったケースは多いです。後悔しないためにも、「湿度」や「温度」、保管する前のお手入れをきちんと把握しておきましょう。正しい方法で保管できるかどうかで、ギターの音も変わります。
また、もし、自宅に収納スペースがないときは“トランクルーム”を利用すると良いでしょう。室内トランクルームで空調設備が整っている場所なら安心して保管できます。ギターほどの大きさがちょうど保管できるサイズもあるので、ぜひチェックしてみてください。