本の保管方法

大切な本をキレイに保存するには? 置く場所がないときの対処法も!

【執筆者プロフィール】

東京・神奈川・埼玉にトランクルームを構えるアルファトランクです。
片付け・収納術などに関するお役立ち情報をお届けします。

本が自宅に増えてしまってお困りではありませんか? 本は本棚に収納して保存するのが一般的です。しかし、漫画や書籍が大量にある場合、本棚に収まりきらず、そのへんに積み上げてしまうこともあります。

しかし、本は間違った状態で放置すると劣化してしまいますので、正しい保存方法を知っておくことが大切です。

そこで今回は、本をキレイに保管するためのポイントを紹介します。

1.本の種類について
2.正しい本の保存方法
3.保管場所を考える

自宅に置くスペースがない場合は、トランクルームを利用することがおすすめです。

トランクルームは、自宅に置くのにスペースがない家具や書籍、衣類などを一時的に保管することができる場所です。

東京・神奈川・埼玉のトランクルームであれば、アルファトランクがおすすめです。アルファトランクは、24時間体制で綜合警備保障が対応しているため、安心して物品を保管できます。また、温度・湿度管理が行き届いているため、本の保存にも適しています。

トランクルームのアルファトランク

1.本の種類について

本といっても、その種類はさまざまです。ジャンルも当然複数の種類がありますが、今回は保存方法ということなので、外観的な種類に絞りたいと思います。

1-1.本のサイズ

最初に思いつく種類としては、「サイズ」でしょうか。本には下記のとおりサイズがあります。

  • 単行本
  • 新書判
  • 雑誌(A5サイズ)
  • 雑誌(A4サイズ)
  • 新聞(タブロイド判)
  • 新聞(ブランケット判)

これは大まかな種類であって、実はもっと細かくサイズがあります。少し大きめの雑誌であれば「AB判」、地図なら「三五判」など。

1-2.製本方法と紙の種類

製本の種類は大きく分けて3種類あります。

  • ハードカバー(上製本)・・・厚紙にクロス貼りなどで仕上げます。高級感があり耐久性も高い。本体よりも表紙の方が大きいのが特徴です。
  • ソフトカバー(並製本)・・・厚手の紙で本体をくるむ形で仕上げます。安価で、表紙と中身は同じサイズです。
  • 中綴(と)じ・・・表紙と本体をホチキスで綴(と)じて仕上げます。パンフレッドなどの小冊子に最適です。

紙の種類は、種類を上げるとキリがありませんが、大まかに下記のとおりです。

  • 上質紙
  • コート紙
  • アート紙
  • 再生紙

以上です。
本といっても、サイズや製本、紙質などさまざまな種類がありますね。

本にはいろいろな種類があるんですね。
はい。ですから、保管方法にも気を配りましょう。

2.正しい本の保存方法

図書館などの場合、本に適した保存を行っています。本の正しい保存方法とは、どういったものでしょうか?

2-1.本に適した環境作り

本といっても、材質によって保存方法は違います。しかし、一般的な保存方法としては、室温16~22度・湿度40~60%が望ましい環境です。温度や湿度に左右されやすいため、湿度が高すぎれば結露が原因でカビが発生します。

照明の管理も大切です。適した照明環境を作らなければ、焼けの原因になるでしょう。太陽や蛍光灯に含まれている紫外線の影響で焼けが発生します。窓の近くに保存する場合は、窓に紫外線防止フィルムなどを貼るといいですね。蛍光灯でも紫外線防止型のものがあります。

当然、汚い場所での保存はNGです。ホコリがたまれば、カビや害虫の原因になります。害虫対策のために、定期的に燻蒸剤(くんじょうざい)を使うといいでしょう。

2-2.保管する前に保護すること

本が劣化する前に、カバーやブックコートフィルムを使って保護しましょう。そうるすことで、当然劣化のスピードは遅くなり、長期間きれいな状態で保存することが可能です。個人で保存する程度なら、フィルムまでも必要ないかもしれません。

透明なブックカバーがありますので、これで十分です。漫画の本など、大量にあるならまとめて収納できるケースなどを利用するといいでしょう。不燃紙タイプでもプラスチックケースでも、収納場所などの用途に応じて適したものを選んでください。その際には、防虫剤や乾燥剤を一緒に入れておくことで、虫食いやカビを防ぐことができます。

しばらく読む予定がない本であれば、ビニール袋に入れてしっかりと封をしましょう。ラップで巻いて保存する方法もおすすめです。

2-3.保管する場所と状態

本が多く収納場所がない場合、山のように積み上げる人がいますが、これはおすすめしません。本は必ず立てた状態で保管しましょう。無駄な圧力がかかることで、変形してしまうこともありますし、くっついてしまうなどのトラブルにつながります。

当然、立てていたとしても、本棚にギチギチに詰めるのもNGです。圧力はもちろんのこと、取り出すときに破ってしまう可能性もあります。逆にスカスカの状態で斜めになっているのも良くありません。変形の原因になるので、ブックエンドなどを使って、きちんと立てた状態を維持しましょう。

2-4.もし傷をつけてしまったら

大切に扱っていても、何かのアクシデントや経年劣化などにより破れたり、剥がれることもあるでしょう。そんなときには、「製本テープ」や「製本のり」が使えます。製本テープは強力に本を補修可能です。透明のPPテープでも代用可能ですが、経年劣化により本を茶色く変色させボロボロになるのでご注意を。根元から破れているなら、製本のりでくっつけるといいでしょう。

日焼けしてしまった場合には、本専用のヤスリがあるので削り取るのがベストです。

劣化を防ぐためにカバーをかけるなどの対処が必要なんですね。
はい。本棚に詰めすぎないことも重要です。

3.保管場所を考える

自宅での保管には、スペース的にも限界があります。そんなときは、トランクルームの利用がおすすめです。トランクルームは、不用品を保管することや、物置きの代わりとして利用することができます。マンションなどにお住まいの方であれば、とくに収納やスペースの確保には困らされるでしょう。トランクルームは環境も整っていますし、きれいに本を保管することが可能です。

中には、トランクルームに本棚を設置して、簡易的な満喫や図書館のような状態にしてしまった強者もいるほど。趣味の時間を過ごす場所としても、トランクルームはとても役立ちます。

トランクルームの環境は、一部屋ずつ個別になっているタイプやコンテナタイプなどさまざまです。ある程度空調が効くような場所なら、まったく心配ありません。しかし、コンテナタイプなどの場合は「正しい本の保存方法」を実践してから預けるようにしましょう。

トランクルームに保管するのも1つの方法ですね。
はい。そのとおりです。本が家にたくさんある人はレンタルを考えてみましょう。

まとめ

一般家庭で本を保存するためには、湿気とホコリ・日焼けに注意しましょう。ダンボールに詰めたままになっていませんか?湿気に弱いダンボールは、本の保管には不適切です。引っ越しする際に詰めてそのままという本があれば、いったん取り出し虫干ししてから、改めて正しい保存方法を実践しましょう。

不要になり、古本として売る際にも、状態が良ければ買取価格も良くなります。たかが本と思わずに、大切に保存してください。