データを悪用されないために! CD・DVDの捨て方を学ぼう!
デジタルデータが全盛の現在、CDやDVDの必要性は徐々に薄れてきています。パソコンさえあれば、ハードディスク等小さな記録媒体の中に何千枚分も記録することが可能です。できることなら処分したいと考えている方も多いことでしょう。しかし、中には個人情報などが含まれている場合もあり、捨て方に困っている方も多いはずです。
そこで、今回はCDやDVDの捨て方について中心にご紹介します。記事の最後には、処分せずに保管する方法についてもご紹介していますので、できれば保管したいと考えている方もぜひご一読ください。
1.CD・DVDを捨てる際に行うべきこと
CDやDVDを捨てる際には、悪用されないために再生できない状態にしなければいけません。しかし、実はCD系とDVD系ではやり方が少し違っています。
そこで、この項目ではそれぞれで行うべきことをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1-1.用意するもの
まずは最低限用意するもののリストです。
- カッターナイフ
- ガムテープ
- マスク
基本的にはこの3つで事足りますが、便利な道具としてCDシュレッダーと呼ばれる道具があります。CDシュレッダーなら簡単に破壊できるのでおすすめです。
1-2.CD系の場合
CDを再生できなくするには、記録層を傷つける必要があります。記録層というと、真っ先に思い浮かぶのは読み取り面ですよね。再生できなくすると聞くと、ほとんどの方は読み取り面を傷つけよう考えるのではないでしょうか。実は間違いで、再生できなくするには『ラベル面(タイトルの書いてある面)』を傷つけるのが正解。
なぜかというと、読み取り面は傷が付くことを見越してしっかりと保護がされているからです。代わりに、ラベル面は傷が付きづらいので保護層が非常に浅くなっています。そのため、浅い傷でも簡単に再生できなくなるはずです。
では、傷の付け方ですが、基本的には『ランダムに傷を付けてから、ガムテープを貼り付けて表面を剝がす方法』を使います。高確率で再生不可となるでしょう。
表面すべてを剝がす必要はありませんが、最内周の『TOC』と呼ばれる部分は完全に剝がしておきます。TOCを壊せば、完全にデータを読み込めなくすることが可能です。
また、傷を付ける際にはできるだけマスクをしておきましょう。細かい欠片(かけら)を吸い込む可能性があるからです。使われている材料は体内に入ると有毒な場合もあります。
1-3.DVD系の場合
DVD系の場合はCDとは違ってラベル面の保護が薄くなっているということがありません。記録層はちょうど真ん中あたりにあるとされています。そのため、CDと同じやり方ではなかなかうまく再生不可にできません。
そこで、ディスクの貼り合わせ部分にカッターの刃を刺し入れ、ゆっくりとディスクを数周させましょう。こうすると、中心から2枚に分離することが可能です。この状態なら保護層がないので、簡単に傷が付き、再生不可になります。
1-4.CDシュレッダーの場合
一番簡単な方法はCDシュレッダーを使うことです。CDシュレッダーで細かく砕いてしまえば、読み取ることは不可能でしょう。
もちろん、シュレッダーを使わずに、トンカチなどを使って自力で割ることもできます。ただし、危険ですので、できれば避けたいところです。
2.大量のCD・DVDの処分方法とは?
2-1.自治体による回収
CDやDVDは可燃ゴミに含まれることが多いはずです。ただし、自治体によって大きく変わってくるので、処分する際にはどの分類に含まれるかを調べておいた方が良いでしょう。
2-2.中古ショップに売却する
何も捨てるだけが処分ではありません。売ることも処分法の1つです。
個人データの含まれているディスクなら問題がありますが、音楽CDや映画DVDなどなら個人情報が流出する心配もありません。中古販売店に持ち込めば、多少の小遣い程度にはなるでしょう。
ただし、再生できないものや劣化が激しいものは買い取ってもらえないこともあります。二度手間になるリスクもあるので注意してくださいね。
2-3.インターネットオークションで売却する
インターネットオークションで売却する方法もあります。インターネットオークションの場合、ユーザーとの直接取り引きとなるため、高く売ることが可能です。ただし、直接取り引きゆえにクレームなどのトラブルに巻き込まれることがあります。また、入札が少なければ、非常に安い値段で買いたたかれてしまうこともあるでしょう。
ハイリスク・ハイリターン。このことを念頭に置いて行いましょう。
3.大量のCD・DVDの保管するには?
CDやDVDは思い出となるものも多いでしょう。できれば残しておきたいというのが本音のはず。そこで、この項目では、大量のCD・DVDの保管方法について提案させていただきます。
3-1.専用のCDラックを取り入れる
CDの保管場所に本棚や収納ボックスを利用している方も多いと思います。しかし、本棚や収納ボックスの場合、大きさがぴったりと合わないことも多いはず。効率よく収納できているとはいえません。
実はCD専用のラックが存在しています。CDショップなどにおいてある木製のラックのことです。デッドスペースが減るので、何割か収納スペースが増えるでしょう。
3-2.トランクルームを利用する
CDラックを取り入れていても、あまりに大量のため、収まりきらないという方もいらっしゃることでしょう。そのような方はトランクルームを借りるというのも1つの手です。
トランクルームは、一言でいうと個人用の貸倉庫のようなもの。1畳程度の狭いところから1部屋程度の広いところまでさまざまな広さが選べます。また、ビルインタイプと野外設置型があり、用途に合わせて使い分けることが可能です。
ビルインタイプというのは、屋内に設置されているタイプのトランクルーム。このタイプのトランクルームは防犯カメラなどの防犯設備が整っているだけでなく、空調設備や照明設備まで整っています。温度変化に弱い楽器類や、湿度の変化に弱い書籍類などを保管するのにはうってつけです。もちろん、CDやDVDの保存環境としても優れているでしょう。
野外設置型は、コンテナのような物置タイプで、基本的には最低限の環境しかありません。そのため、夏場などには庫内が非常に熱くなりますし、冬には非常に寒くなります。長期保存という目的に使うにはあまり向いていないでしょう。
トランクルームの相場
トランクルームの相場は2000円~1万円程度といわれています。
ビルインタイプのトランクルームは、環境がしっかりと整えられていますので、やはり1万円以上は掛かるケースが多いようです。野外設置型のトランクルームは、2000円~5000円程度が多いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回はCDやDVDの捨て方について中心にご紹介しました。
- CD・DVDを捨てる際に行うべきこと
- 大量のCD・DVDの処分方法とは?
- 大量のCD・DVDの保管するには?
CDやDVDは個人情報などの悪用できるデータが含まれていることがあります。処分をする際には細心の注意を払いましょう。