貸し倉庫を上手にレンタルしたい!!物件や業者の選び方のコツとは?
家の収納スペースが狭すぎて荷物が置き切れない。
リフォームや新築をするので一時的に荷物を預かってくれる場所を探している。
このようなときに便利なのが貸倉庫です。
今は、「レンタルスペース」「トランクルーム」などという名称の方が有名でしょう。
今回は、貸倉庫の種類やレンタルの仕方、さらに注意点などをご紹介します。
貸倉庫に預けたい品は、人によって違います。
この記事を読めば、どれをどのようなところに預ければ一番よいのか分かるでしょう。
貸倉庫を利用してみたいという方や、選び方を知りたいという方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
1.貸倉庫って何?
最初に、貸倉庫とはどのような物件を指すのかということをご紹介します。
普通の賃貸物件と何が違うのでしょうか?
1-1.貸し倉庫と通常の賃貸物件の違いとは?
貸し倉庫とは、「倉庫業法」に基づいて貸倉庫業者が運営する物件を指します。
ちなみに、不動産賃貸業者が通常の賃貸住宅法に基づいて荷物用の物件を貸す倉庫もあるのです。
通常の賃貸物件は、人が住むことを前提にしています。
人が住める物件とは、水回りが整っていたり一定の広さの窓があったりする物件のこと。
一方倉庫は、そのような条件はありません。
ですから、広いスペースをより安く借りることができるのです。
倉庫業法に基づいて運営されている貸し倉庫は法律で荷物の保証が義務づけられています。
ですから、盗難や火災をはじめとする災害などで荷物が破損したり失われてしまったりした場合は、貸し倉庫を運営する会社が一定額を保証してくれるのです。
そのため、高価で貴重なものも預けることができます。
1-2.貸し倉庫と貸し金庫の違いとは?
貸し金庫とは銀行が運営しているセキュリティー機能の高い賃借スペースです。
現金、有価証券、通帳、重要書類といった、価値の高いものを預けるのに適しています。
セキュリティーは万全ですが、賃借料はその分高く広いスペースを借りようと思えば費用もかかるでしょう。
一方貸し倉庫はセキュリティーの強度こそ貸し金庫に劣りますが、大きくてかさ張る品も安全に預けられます。
たとえば、楽器や家電、パソコンなど値段の高いもの。
さらに、ワインなど温度変化に弱いものなども預けるのに適しています。
1-3.貸し倉庫の種類とは?
貸し倉庫は、そのまま「貸し倉庫」の名前で賃借されている物件もあります。
しかし、これは会社や法人が多量の荷物を預ける場合に主に使用される物件です。
個人向けの貸し倉庫としては、トランクルーム、レンタル収納スペース、宅配型トランクボックス、バイクボックス、レンタルボックス、レンタルコンテナなどがあります。名称はさまざまですが、どれも「荷物を預かってくれる」物件であることには変わりありません。
大抵の物件では大きさが選べますので、自分が預けたいものの数や大きさによって選びましょう。
2.貸し倉庫の上手な選び方
この項では、満足できる貸倉庫の選び方をご紹介します。
貸し倉庫にはたくさんの種類がありますが、預けたいものごとにお勧めが違うのです。
ぜひ参考にしてくださいね。
2-1.貸し倉庫を探す前にしておくこと
貸し倉庫を探す前に、何を預けたいのかを決めましょう。
「荷物が増えてきたから、不要のものをどこかに預けよう」という感覚ではうまくいきません。
現在、貸し倉庫の種類はたくさんあります。広さ、管理状況、セキュリティー、サービス、立地条件などが預けるものと合わなければ使いにくいだけでなく、預けた荷物が傷んでしまうかもしれません。
最低でも
- 預けたいものの種類
- 大きさ
- 使う頻度
- 預けたい期間
などを把握してから選びましょう。
2-2.貸し倉庫の探し方
貸し倉庫業者の多くが、ホームページを開設しています。
貸倉庫を探している方は、まず車で無理なく移動できる範囲にある貸し倉庫業者を探してみましょう。
いくら評判がよくても、遠方過ぎると荷物を預けたり受け取ったりしに行くのが大変です。
最近は、宅配ボックス型のように、業者が回収に来てくれたり自分で指定されたボックスに荷物をつめて郵送したりするタイプの貸し倉庫もあります。
しかし、この方式だと、預けられる量や大きさに限りがあるでしょう。
大型の荷物を預けたり頻繁に荷物を出し入れしたりしたいという方ほど、近場を探してください。
よいところが見つかったら、次はセキュリティーをチェックします。
セキュリティーが厳重な場所ほど、荷物は安全です。
しかし、その分出し入れが大変だったり料金が高かったりします。
たとえば、趣味の荷物を預けて1週間に1度くらいの割合で取りだしたいという場合は、あまりセキュリティーが厳重なところだとかえって使いにくいでしょう。
逆に、リフォームや引っ越しの間、高価な家具家電を全部預かって欲しいという場合は、セキュリティーがしっかりした場所の方が安全です。
また、アウトドアの用具を預けたいという場合は、屋外に建つコンテナ倉庫のような場所の方が使いやすいケースが多いでしょう。
よさそうな物件があったら、見学に行ってみてください。
気に入ったらそのまま契約すればよいのです。
2-3.貸し倉庫を料金の相場とは?
貸し倉庫の料金は、広さ、借りる期間、セキュリティーの程度によって変化します。
広くてセキュリティーがしっかりしている場所を長期間借りたい、というのが一番高くつくでしょう。
また、屋外のコンテナ倉庫でも、車やバイクのような高価なものを預ける場合は、費用がかかります。
最低でも数千円。
預けるものや場所によっては数万円が相場です。
また、地域によっても値段は微妙に変わります。
地方よりも賃貸料が高い都市部の方が、料金は高い傾向にあるでしょう。
いくつか貸し倉庫業者のホームページを見れば、その地域の相場が分かります。
それを把握してから選びましょう。
3.貸し倉庫業者の選び方
貸し倉庫業者には、大きく分けて2種類あります。
ひとつは、貸倉庫業法に基づいて貸倉庫を運営する業者。
もうひとつは、通常の賃貸住宅法に基づいて運営する業者です。
前者の方が法律の厳しい分、セキュリティーもしっかりした物件を営んでいるでしょう。
しかし、その反面審査が厳しかったり出し入れに手間がかかったり、賃貸料が高かったりします。
一方、通常の賃貸住宅法に基づいて貸し倉庫を運営する業者が扱っている物件は、自由度が高いのです。
たとえば、ほんの小さなスペースから、大型家電や家具が預けられるスペースまで選べたりします。
また、場所によっては格安でレンタルも可能でしょう。
ただし、賃貸住宅法に基づいて運営されている貸し倉庫は、預けてある間に盗難や災害で荷物か傷ついたりなくなったりしても保証義務がありません。
ですから、管理人がめったに見回りにも来ないような倉庫を運営しているような会社は避けましょう。
また、物件を下見して、極端に湿気が高い、汚れている、業者の態度がいいかげんというところは避けた方が無難です。
4.トラブルを防止する方法
貸し倉庫に荷物を預けてトラブルになった、という話は決して珍しくありません。
たとえば、
- 荷物を預けているうちに湿気や温度でカビが生えたり品質が変わってしまったりした。
- 小さなスペースに入るだけの荷物を持っていったら、大きなスペースに勝手に変更されて賃料が高くなった。
- 預けていた荷物が盗難にあった。
などです。このようなトラブル防止のためには、可能な限り倉庫を下見し、契約書は熟読しましょう。
冷暖房設備がないような倉庫に温度変化に弱いものを預けてはいけません。
また、契約書には荷物が破損したり盗まれたりした場合の対処法も書かれているはずです。
一般的に賃借人が自由に荷物を出し入れできる物件ほど、荷物の破損、紛失、盗難に対する保証は低いでしょう。
高価なものや温度変化に弱いもの等を預ける場合は、同じものをたくさん預かっている貸し倉庫を利用してください。
また、預けてはいけないものを預けて何かあった場合は賃借人の責任になります。
生もの、危険物、農薬などの毒物はどこの業者でも預かってくれませんので注意しましょう。
5.よくある質問
Q 貸し倉庫で一定時間過ごすことはできる?
A 物件によって違います。荷物整理の名目で許されているところもあれば、荷物の出し入れはすべて従業員が行うところもあるのです。
詳しくは、物件ごとにお尋ねください。
Q 貸し倉庫に預けてはいけないものとは?
A 生き物を含む、腐敗する恐れのあるものや毒劇物、発火の恐れのある危険物、そして現金や有価証券などは預かってくれません。
一般家庭にある花火、マッチ、灯油などもことわられることはあるでしょう。
ただし、食品でも未開封のびんづめ、缶詰なら大丈夫です。
ですから、未開封のカップラーメンやペットボトル飲料などは預けられるでしょう。
バイクや車などを預ける場合も、タンクにガソリンが入っていても大丈夫です。
Q 貸し倉庫の契約はどのくらいの単位で行えるの?
A 週単位、月単位、年単位で借りられるところが多いです。
一般的に長期間借りるほど、割安になるでしょう。
それより短い期間を借りたいという場合は、個々の業者に相談してください。
Q 貸し倉庫で1泊したい。
A 貸し倉庫は、人が泊まれるような作りにはなっていません。
電気とガスが通っていない物件がほとんどです。
無断で泊まっているところを発見された場合は、契約違反となりますので注意しましょう。
Q 荷物を預けるには必ず本人が行かなければならないの?
A それが最もトラブル防止になります。
しかし、引っ越し荷物を一時的に預けたいという場合は、引っ越し業者が荷物を出し入れしてくれるサービスもあるのです。
また、宅配型の場合は、運送業者が責任を持って搬入、搬出をしてくれます。
まとめ
いかがでしたか?今回は貸し倉庫を利用する方法や上手なレンタルの仕方などをご紹介しました。
多種多様な貸し倉庫があるからこそ、何をどのくらい預けたいのかをはっきりとさせてから業者を選びましょう。
そうすれば、限られたスペースを有効に使えます。