ウェディングドレス保管の基礎知識! クリーニング・収納方法のコツ
結婚式での役目をおえたウェディングドレスの保管はとても難しいものです。一度収納したらずっとしまいっぱなしになってしまうことも多いでしょう。シミ・カビ・虫などで傷んでしまっては台無しです。そこで今回は、ウェディングドレスの保管方法や注意点、保管する前にするべきことなどをご紹介します。
これからウェディングドレスを収納しようとしている方や、押し入れの奥にギュウギュウにつめこんだウェディングドレスが気になっている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。娘世代まで引き継げる保管方法のご紹介です。
1.ウェディングドレスの保管と収納について
1-1.ウェディングドレス保管の悩みとは
1-1-1.ウェディングドレスは捨てられない
一生に一度の思い出のこもったウェディングドレスは、なかなか捨てられないものです。捨ててしまうのはどうしても抵抗があるかと思います。家族や親族にウェディングドレスを着てもらうのも魅力的ですし、中古のウェディングドレスにも意外と需要があるのです。
1-1-2.ウェディングドレスは収納場所に困る
ウェディングドレスを自宅で保管するとなると、型崩れなどが気になります。かさばる上に他の服と同じようにたたんで収納する、というのも難しいですよね。ウェディングドレスは、なるべくつるして収納することをおすすめします。
1-1-3.ウェディングドレスはカビが心配
着用後、ウェディングドレスをクリーニングに出したとしても保管状態によってはカビになってしまうこともあります。ウェディングドレスを長期保管する場合は、通気性を考慮し、時々風を通すようにしましょう。
1-1-4.ウェディングドレスは汚れが心配
ウェディングドレスに限らず、服を長期的に放置するとシミになってしまうことがあります。ウェディングドレスにシミをつくらないためには、保管時に通気性や日光など気を使わなければなりません。
1-1-5.ウェディングドレスは型崩れが心配
ウェディングドレスは、レースやパットなどの繊細な形の装飾が多いです。クリーニングからかえってきた状態のまま(ハンガーにつるすならつるしっぱなしのまま)保管するほうが、ウェディングドレスが型崩れせずにすみます。
2.ウェディングドレスの保管のコツ
2-1.ウェディングドレスの収納・保管方法
ウェディングドレスは、型崩れや通気性を考えると、たたまずに収納するのがおすすめです。しかし、ハンガーにつるしっぱなしの収納はかさばって収納スペースをとってしまいます。どうしてもスペースがないという場合には、ウェディングドレス専門の真空パックをしてくれる業者もありますので活用してみてください。ただし、何十年後に取り出すという場合はウェディングドレスが劣化することも覚悟しておかなければなりません。
2-2.ウェディングドレスをしまう前のお手入れについて
ウェディングドレスを長期保管する際には、必ずクリーニングに出してからにしましょう。ウェディングドレスのクリーニング代は1万円程度とやや高額です。しかし、無理に自宅で洗濯してしまうと傷みの原因となってしまうので、ここはプロにお任せしましょう。
2-3.保管時に気を付けること
ビニール袋などをかけてしまうと通気性が悪くなるため、不織布がおすすめです。ウェディングドレスの上にふんわりかけるだけで、ホコリ・日光・湿気などを防いでくれます。
2-4.ウェディングドレスのお手入れについて
ウェディングドレスは、定期的に陰干しして風を通してあげる必要があります。出し入れの際にホコリが付いてしまった場合は、やわらかいブラシなどでそっと落としてください。真空パック業者を使う場合は、業者の保管方法を守りましょう。
3.トランクルームの活用について
3-1.トランクルームとは?
トランクルームとは、小部屋やロッカールームくらいのスペースをレンタルできることをいいます。屋内のトランクルームは、気温・湿度調整が整っているためウェディングドレスをはじめ衣類・本類・レジャー用品などの収納にも便利です。
3-2.どんな人におすすめ?
トランクルームは、ウェディングドレスを長期保管したい方・数年後に絶対使用する方におすすめです。高さのあるトランクルームを選べば、ウェディングドレスをつぶしたりたたんだりせずに収納することができます。
3-3.トランクルームのメリット
トランクルームにウェディングドレスを収納するメリットをご紹介します。
- 湿度・気温・日光(シミ・カビ・虫など)を気にしなくてよい
- ウェディングドレスをたたまずに収納できる
- 必要な時にすぐに取り出せる
- 家のスペースをあけられる
3-4.ウェディングドレスをしまう時の注意ポイント
ウェディングドレスをトランクルームにしまう際にも「2.ウェディングドレスの保管のコツ」を参考にしてください。トランクルームは、原則”においの強いもの”は収納禁止となっています。もし、収納時にトランクルーム内のにおいが気になるようであれば、業者や管理人に相談しましょう。
4.トランクルームの業者選びについて
4-1.業者選びのポイント
ウェディングドレスを収納するトランクルームは、以下のポイントを押さえてください。
- 気温・湿度管理が整っている
- セキュリティが安全である
- 24時間365日取り出すことができる
- 家の近所にある
4-2.トランクルーム使用の流れ
ご参考として、弊社のトランクルームのご利用について、流れをご紹介します。
- (お客様)HP・電話でお申し込み
- (弊社)申請書を郵送
- (お客様)ご記入および本人確認書類を付けて返送
- (弊社)精算書を送付(FAX・メール)
- (お客様)精算書のとおりご入金
- (弊社)入金確認後、カギ・契約書・口座引落依頼書を郵送
- (お客様)書類を返送
4-3.料金
基本的にはどのトランクルームも月額制です。トランクルームの広さ・地域によって料金が異なります。一般的な月額相場は「(畳数)×(1.2万円~1.5万円)」程度です。ウェディングドレス1着だけでしたら、90cm×90cm×200cm(高さ)くらいのスペースがあれば十分でしょう。
4-4.注意点
トランクルームにウェディングドレスを収納する際は、定期的に様子を見に行くとよいでしょう。湿度・気温・においなど、収納した時と環境が異なっていればすぐに管理業者に相談してください。
5.ウェディングドレスの保管についてよくある質問
5-1.ウェディングドレスの染み抜き方法は?
ウェディングドレスほどの高級品となると、染み抜きもプロのクリーニングにお任せしたほうがよいでしょう。どうしても自分でやりたいということであれば、薄めた中性洗剤と歯ブラシを使って、トントンと軽くたたくように落としてみてください。強くこすると、よけいに染みついてしまったり生地が傷んだりしてしまいます。
5-2.ウェディングドレスのリメイクアイディアは?
以下のようなものがおすすめです。手先の器用さに自信がない方は、衣類は避けて小物などの簡単なものにリメイクしてみましょう。ウェディングドレスは生地の量が多いので、失敗しても作り直しやすいですよ。
- ワンピース
- ベビードレス/おくるみ
- ミニチュアドレス/ぬいぐるみドレス
- クッションカバーなど小物類
5-3.ウェディングドレスを娘のためにとっておきたいが時代遅れにならないか心配
約20年後と考えると、ウェディングドレスをそのまま使うのはデザイン的に厳しいでしょう。ですが、今は専用のリメイク業者も多く「今風」のデザインに直してくれます。せっかく何年も保管しておいたウェディングドレスに、シミなどが残ると出した時にがっかりしてしまうでしょう。保管環境にはくれぐれも気を使ってください。
5-4.ウェディングドレスの真空パックって何?
収納スペース削減のため、ウェディングドレスを真空パックする業者が増えてきています。シワ防止のため窒素ガスを封入する業者も多いです。しかし、窒素ガスは黄ばみには効果がなく、数年後に取り出してみると黄ばんでいた……なんてこともあるのでよく考えてから利用しましょう。
5-5.ウェディングドレスのクリーニングを断られてしまいました
クリーニング店によっては「これ以上洗浄・染み抜きなどを続けると生地が傷む」と判断した場合、クリーニングをおこなえない場合があります。大き目の規模のクリーニング店や、染み抜きに特化した店をあたってみるといいかもしれません。
6.まとめ
いかがでしたでしょうか。思い出の詰まった大切なウェディングドレスは、きれいに保管しておきたい考える方が多いと思います。クローゼットに詰め込みっぱなし、しまってから一度も手入れをしていないという方は要注意です。子供世代まで引き継げるように、シミ・汚れ・カビなどには細心の注意をはらってください。家の収納スペースがひっ迫してきてしまったら、トランクルームなどに預けることも検討してみましょう。