絵画の保管で悩む人へ! 絵画・油絵の保管方法を伝授します!
大切な絵画を手に入れたときの喜びは、言葉では言い表すことができないほどです。風景画であれ人物画であれ、美しい絵画は、確実に心の癒(い)やしとなります。しかし、絵画をいつまでも美しく保管するためには、さまざまなポイントを知っておくべきです。特に、一般家庭で保管するためには気を付けるべきことがたくさんあります。
そこで今回は、絵画の保管で悩んでいる人のために、絵画・油絵の保管に必要な知識を詳しく解説しました。大切な絵画の保管を適切な方法でするためにも、じっくりご覧ください。
- 絵画保管の悩みにはどんなものがある?
- 絵画のお手入れ方法を学ぼう
- 絵画の保管のコツを伝授!
- 絵画の保管にトランクルームを活用しよう
- トランクルームの業者選びについて
- 絵画などの美術品を預けるならアルファトランク
- 絵画・油絵の保管に関するよくある質問
記事を読んだ人は、絵画の保管方法に詳しくなるだけでなく、出すときの注意点や収納場所の確保に関するアイデアも得ることができます。また、絵画の価値を維持するためにも、必見の内容です。入手したときの状態で長く楽しむためにも必ず役に立ちますから、何度も繰り返し読んでみてください。
1.絵画保管の悩みにはどんなものがある?
絵画保管に関する悩みにもさまざまなものがあります。ひとつずつ、具体的に見ていきましょう。
1-1.収納場所が無い
絵画を保管するためには、余裕のある収納場所が必要となります。しかし、収納場所が無いという悩みを持っている人もいるのです。特に、大きな絵画を持っている人は、収納スペースの確保ができないことで悩むことが多くなります。収納場所が無い人は、絵画を購入してもずっと飾り続けることになるのです。
1-2.湿気(しっけ)が多い
日本の気候は、もともと湿気(しっけ)が多いことが特徴です。しかし、収納場所の位置や作り方によってもっと湿気(しっけ)やすくなることもあります。絵画の収納には、通気がいいことが大切です。湿気(しっけ)が多い場所での保管は、カビやサビが出るなど品質の劣化を招くため、多くの人が悩んでいることを知っておきましょう。
1-3.破れや色落ちが心配
絵画は、破れたり色落ちしたりしやすいものです。保管をするときに十分な広さが無いことで、ほかのものと当たって破れてしまうこともあります。また、紫外線の影響やカビ・サビによる色落ちも心配です。絵画の美しさを損ねてしまうことは、最も避けたいことと言えます。絵画を保管している人は、常に破れや色落ちの心配をしているのです。
1-4.絵画を保管するときのそのほかの悩み
絵画を保管するときには、ほかにも悩みがあります。たとえば、害虫被害ですね。絵画は、保管中にクモの巣が張ったり害虫の排せつ物や死がいで絵画が汚れてしまったりする可能性も否定できません。長期間保管していると、いつのまにか被害に遭っていることも多いです。絵画の美しさを損ねる原因はさまざまにあるため、良い状態で保管するためには努力とアイデアが必要と言えます。
2.絵画のお手入れ方法を学ぼう
では、絵画のお手入れ方法を学びましょう。基本的なお手入れ方法でも、意外と知らないことがあるものです。
2-1.絵画の汚れ落としについて
絵画に汚れが付いた場合は、適切な処置をすることで落とすことも可能です。しかし、素人が汚れを取ろうとすると失敗することが目に見えています。絵画の汚れ落としは、専門の業者に依頼しましょう。ただし、シミやカビによる汚れの中には落ちないものもあります。汚れが落ちない場合は、絵画を修復するか処分するかの選択になるため、普段から汚れないように気を付けることが最善策となるでしょうね。
2-2.額縁のお手入れもしよう
絵画は、額縁に飾ることで、より価値を高めることができています。しかし、多くの額縁は金属でできているため、サビが出やすい点も否定できません。絵画のお手入れをするときは、同時に額縁のお手入れもしましょう。お手入れをするときには、やわらかい布で汚れを拭(ふ)くようにして落とします。このとき、専用のクリーニング液を使用してもいいでしょう。ただし、海外に掛かることが無いように注意してくださいね。
2-3.絵画の修復方法について
絵画が汚れたり破損したりした場合は、専門の職人によって修復してもらうこともできます。腕のいい職人なら、以前と同じような美しさを取り戻すことも可能でしょう。絵画の主な修復方法は、以下となります。
- 絵画の洗浄・描き直し:絵画部分の汚れや色あせに対する修復方法
- キャンバス地・紙の裏打ち処理:絵画に破れや穴がある場合の修復方法
このほかにも、必要に応じて精密な作業で修復をすることがあります。なお、絵画の修復は素人が簡単にできるものではありません。美術の専門教育を受けたスタッフが高い技術力によって行うものであるため、場合によっては修復費用が数万円から数十万円になることもあります。
3.絵画の保管のコツを伝授!
ここでは、絵画の保管のコツを伝授します。お気に入りの絵画をいい状態で保管するためにも、しっかり学びましょう。
3-1.絵画の保管に理想的な環境は?
絵画の保管に適した場所は、日かげで風通しがよく、湿気がこもらない場所となります。1日のうち数十分であっても直射日光が入り込む場所には、保管しないようにしましょう。また、一般家庭では、押し入れやクローゼットはどうしても湿気(しっけ)やすいものです。湿気に関しては、適度に戸を開けて湿気を逃がしたり市販の湿気取りを利用したりして対策してください。なお、保管場所には十分なスペースが必要となります。絵画を収納するときには、上下左右に適度なゆとりがあることを確認してくださいね。
3-2.絵画の収納・保管におすすめの方法
絵画の収納や保管でおすすめの方法は、中性紙ケース・収納棚式のケース・桐(きり)箱などに入れることです。専用のケースは、外部からの破損や虫害から大切な絵画を守ってくれます。ケースに入れる前に中性紙で絵画を包むとなおいいですね。さらに、絵画同士を直接積まないで立てておくようにすると変形や破損を防ぐことができます。大切な絵画ですから、1枚ずつ丁寧に収納・保管してください。
3-3.絵画をしまう前のお手入れ
絵画をしまうときには、きれいにクリーニングをしてからにしましょう。まずは、目視で目立つ汚れや破損が無いか確認します。汚れがあるときは、必要に応じてクリーニングをしてください。ほこりが付いている場合は、清潔でやわらかな筆先でそっと払いましょう。油絵であっても、水洗いは禁物です。絵の具が剝(は)がれるなど、破損の原因となるのでやめましょう。自分で落とすことができそうもない汚れに関しては、プロに修復を依頼することも検討してください。
3-4.絵画を保管するときに気を付けること
絵画を保管するときには、湿気を取ることを忘れないでください。収納する前には、陰干しをしたり虫干しをしたりしておくことで、保管中の劣化を防ぐことができます。また、複数の絵画を重ねて収納することは避けましょう。湿気がこもりやすくなって、カビや虫が発生する原因となります。また、直射日光が当たらないようにも気を付けてくださいね。
3-5.絵画を出すときのお手入れについて
絵画を出すときは、表面に手が触れないように注意しましょう。表面に触れると、手の脂や汚れが付いてしまいます。絵画の表面にほこりが付いているときは、毛先がやわらかい筆で軽くなでるようにして取り払いましょう。運ぶときは、額縁部分を持つようにして、周囲にぶつけないように注意してください。長期間保管していた絵画は、湿気がこもっていることもあります。できれば、風通しのいい日かげの部屋で1日置いておきましょう。
4.絵画の保管にトランクルームを活用しよう
自宅に絵画の保管場所が無かったり、適切な条件に整えにくかったりする場合は、トランクルームの活用がおすすめです。それでは、具体的にご紹介しますね。
4-1.トランクルームとは?
トランクルームとは、建物のフロアやコンテナを利用した貸し倉庫のことです。トランクルームの利用希望者は、月額利用料を支払って契約することになります。最近の住宅事情で、自宅に収納スペースが無かったり少なかったりすることから多くの人が注目をしているサービスのひとつです。特に、大切なものの保管や不用品の一時的な保管に向いています。
4-2.トランクルームはどんな人におすすすめ?
トランクルームがおすすめの人は、主に以下のような人ですね。
- 自宅に保管場所が無かったり足りなかったりする人
- 特定のものに関する専用の保管場所がほしい人
- 快適な保管条件を望む人
- 利用料金を支払うことに納得できる人
- トランクルームが自宅の近くにある人
トランクルームは、自宅以外に良い条件で保管場所を持つことができるサービスと言えます。絵画の保管で悩んでいる人には、ピッタリですね。
4-3.トランクルームを利用するメリット
トランクルームの利用には、さまざまなメリットがあります。主なメリットについては、以下を参考にしてください。
- 自宅以外に収納場所を確保できる
- 大切なものを処分しないで保管できる
- ものの保管に適切な条件が整っている
- セキュリティー面でも安心できる
- 必要なときに自由に搬入・搬出ができる
- 必要な期間だけ契約をすることができる
特に、自宅では絵画の保管が困難な人にはトランクルームのメリットが大きいです。大切な絵画のためにも、トランクルームの利用を積極的に考えましょう。
4-4.絵画の保管に向いているトランクルームの条件
絵画の保管に向いているトランクルームの条件に関しては、以下となります。
- 高さ・幅ともに十分なスペースがある
- 直射日光が入らない
- 空調管理が徹底している
- 清掃状態がいい
- セキュリティーに力を入れている
絵画の大きさにもよりますが、保管スペースに高さや幅があることは外すことができない条件と言えます。実際にどんな状況なのかを確認するために現地見学が可能な業者もありますから、必要に応じて利用してみるといいでしょう。
4-5.トランクルームに絵画を収納するときのポイント
トランクルームに絵画を収納するときは、余裕を持って配置することが大切です。たくさんの絵画を置き過ぎると、絵画同士がぶつかり合うなどで保管中でも破損をする可能性があります。さらに、固定をすることを考えてください。たとえば、イーゼルを利用して立て掛けておくことも効果的です。また、小さめの絵画の場合は、ラック類を利用して収納するとうまくできますよ。
5.トランクルームの業者選びについて
トランクルームの人気が高まるにつれて、多くの業者がサービスに参入してきています。しかし、大切な絵画を保管するためには、いい業者を見極める目が必要ですよ。
5-1.トランクルームの業者選びのポイント
トランクルーム業者を選ぶときには、以下のポイントを参考にしてください。
- トランクルームの運営に力を入れていること
- 豊富な物件を所有していること
- 問い合わせのときに親切な対応をしていること
- トランクルームの清掃や空調管理が行き届いていること
- リーズナブルな利用料金設定であること
- 契約者は出入りが自由にできること
- セキュリティーシステムがしっかりしていること
- トランクルームが自宅から近い場所にあること
せっかくトランクルームを契約しても、清掃や空調管理が悪いと絵画が劣化してしまいます。契約した意味が無くなってしまいますから、管理状態はきちんとチェックしてください。また、セキュリティーシステムがしっかりしていることも重要です。特に高価な絵画を保管するときは、警備会社と連携していることが前提となります。
5-2.トランクルームを使用するときの流れ
トランクルームを利用するには、以下の流れが基本となります。
- 気になるトランクルーム業者に問い合わせをする
- 必要に応じて現地見学を申し込む
- トランクルーム契約や申し込みに必要な説明を受ける
- 契約内容に納得した場合は正式に契約をする
- 初回契約分の入金をする
- 業者より鍵をもらってから利用可能となる
なお、手続きに関しては対面での対応ではなく、すべてメール・FAX・郵送・宅配便などの利用で完了することもあります。
5-3.トランクルームの料金について
トランクルームの料金は、業者や物件によって開きがあるものです。また、同じ物件でもスペースの広さによって上下します。予算と条件を照らし合わせながら、納得のいく物件を契約しましょう。トランクルームの料金については、以下を大体の目安としてください。
- トランクルームの料金:1万円から5万円程度(東京・23区内の一例)
なお、業者によってはキャンペーンとして初期費用を無料にすることもあります。絵画の保管のための予算が少ない人は、上手(じょうず)に利用するといいですよ。
5-4.トランクルームを利用するときの注意点
契約期間中は、トランクルーム内を自由に使うことができます。絵画以外にも、不用品などを保管することも可能です。理想的な状態としては、トランクルーム内には絵画だけを保管することに違いはありません。また、トランクルームの中は余裕を持ってレイアウトをすることが大切です。絵画を保存するためには、必要に応じてラック類を使うといいでしょう。
6.絵画などの美術品を預けるならアルファトランク
トランクルームと一般的な物置の違いに、温度や湿度が管理されているかどうかがあります。アルファトランクが管理している物件も空調や換気扇が完備です。温度変化が少なく湿度の管理もされていて絵画も預けることができます。
当社のトランクルームは駅やコインパーキングに近い物件も豊富です。もちろん、セキュリティもしっかりしています。資産価値があるものの預け先に悩んでいる方は、ぜひ当社の物件をご検討ください。
7.絵画・油絵の保管に関するよくある質問
最後に、絵画や油絵の保管に関するよくある質問をまとめました。絵画の保管を万全にするためにも、それぞれについて確認しておきましょう。
Q.自宅保管だと絵画の劣化を防ぐことが難しいのですか?
A.自宅保管でも、絵画の保管に適した条件を満たしている場合は問題ありません。しかし、多くの場合では何かしらの問題があるのも事実です。大切な絵画をいつまでも美しく保管したいと思うのなら、専用の保管場所を考えるべきでしょう。自宅に作ることができれば理想的です。無理なときは、トランクルームの活用も積極的に考えてください。
Q.絵画の保管専門業者よりもトランクルームが勝る点は?
A.美術品の保管を専門に扱っている業者は、厳密な管理をしている点で理想的な環境と言えます。しかし、保管料金が高く付くことがデメリットです。対して、トランクルームの場合は絵画の保管専用に作ってあるわけではありません。しかしながら、空調管理や清掃管理が行き届いているところは、絵画の保管に十分に適していると言えます。コストパフォーマンスの良さを考えた場合、トランクルームが有利になるのです。
Q.絵画の保管中の火災ですすが付いたのですが修復できますか?
A.すすが付いてしまった程度と状況によります。すすは、想像以上に細かい汚れとなって絵画にこびり付くものです。むやみに取ろうとすると、かえって事態が悪化しますので注意しましょう。できるだけそのままの状態で、専門業者に修復を依頼してみてください。いくら保管条件に気を付けても、家自体が火災になったのでは問題になりません。大切な絵画の保管は、外部に移した方が何かとメリットが大きいと言えます。
Q.トランクルームの契約には保証人が必要ですか?
A.トランクルームの契約は、保証人は基本的に必要ありません。本人確認のできる写真付きの身分証明書など、業者が要求したものを提示することができれば契約できます。ただし、契約のときには、緊急連絡先としていつでも連絡できる電話番号を伝えておくことが必要です。契約に関するそのほかのことについては、業者の規定に従ってください。
Q.トランクルームで保管中に絵画が盗難に遭(あ)った場合の補償は?
A.トランクルームでは、24時間監視体制を取っていたり警備会社と提携していたりなど、セキュリティーに自信を持っているところも多いです。しかし、盗難に遭(あ)わないことを保証できるわけではありません。万が一、絵画が盗難に遭(あ)ったときは、業者の規定によって補償を受けることができることもあります。ただし、鍵の紛失など利用者の過失による盗難に関しては補償の対象外となるので注意してくださいね。
まとめ
今回は、絵画の保管方法についてさまざまな点から解説をしました。絵画は、とてもデリケートなものです。湿気や紫外線の影響を受けやすいため、美しさを損ねてしまうことも多くなります。大切な絵画は、できるだけ条件の整った環境で保管をしてください。自宅などに適切な保管場所を確保できない場合は、トランクルームが心強い存在となります。ぜひ、利用を検討してみてくださいね。