スーツの保管方法と注意点をチェック! 自宅で保管できない場合の対処法は?
「大切なスーツを保管する際に気をつけておくべきことは?」「自宅に保管場所がない」など、スーツの保管で悩んでいる方は多いでしょう。スーツの保管方法を間違えると、すぐに型崩れしたりしわくちゃになったりする恐れがあります。
高級なスーツほどデリケートな素材でできているため、きちんと正しい方法で保管しなければなりません。
そこで、本記事では、スーツを保管する前にやるべきことや注意点などを解説します。
この記事を読むことで、トランクルームを利用する方法も分かります。悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
1.スーツの保管方法は注意が必要!
まずは、スーツの保管方法がなぜ大切なのか、その理由をチェックしておきましょう。
1-1.シワが取れなくなる
なぜスーツの保管方法に注意してほしいかというと、保管方法を誤るとシワが取れなくなってしまうからです。普段スーツを着ている人なら分かると思いますが、スーツはすぐにシワがついてしまいます。
シワが残っているスーツは見栄えが悪くなり、みすぼらしく見えてしまうでしょう。「あの人は身だしなみもできない」と悪い印象を周囲に与えてしまう恐れもあります。保管方法によってはスーツの布地がゆるみ、シワが取れなくなってしまうので注意しなければなりません。
1-2.カビが生える・虫食い穴ができる
スーツを湿気がこもりやすい場所に収納すると、カビが生えてしまう恐れがあります。カビは一度発生すると猛スピードで繁殖するため、取り返しのつかない状態になるでしょう。カビが大量発生したスーツは、二度とそでをとおすことができなくなってしまいます。
また、カビが生えるだけでなく、虫食い穴があちこちに空いてしまう恐れもあるのです。大事なスーツを長く着続けるためにも、しっかりと正しい方法で保管する必要があります。
1-3.型崩れする
購入したばかりなのにスーツが型崩れした場合、保管方法が間違っていた可能性があります。保管方法によっては、スーツがすぐに型崩れしてしまうので注意が必要です。ビシッと引き締まるスーツが型崩れしてしまうと、見栄えが悪くなります。
スーツが1着しかない場合、すぐに新しいスーツを購入しなければなりません。そのような手間をかけないためにも、適切な方法でスーツを保管しましょう。
2.スーツを保管する前にやるべきこと
ここでは、スーツを保管する前にやるべきことを解説します。
2-1.中身を取り出す
スーツを保管する前に、ポケットなどに入っているものをすべて取り出してください。スマホ・ボールペン・手帳・名刺・ハンカチなど、スーツのポケットに入ったまま収納すると型崩れの原因になってしまいます。
ズボンのポケットはもちろんのこと、ジャケットの内側にあるポケットもしっかりと入念にチェックしてください。
2-2.ブラッシングする
ポケットなど中身をすべて取り出したら、スーツのブラッシングをします。ブラッシングは、スーツのメンテナンスにおける基本です。ほとんどのスーツは天然のウールでできているため、ブラッシングをしてホコリや汚れを除去しなければなりません。
ホコリや汚れが付着したまま収納すると、シワになったり持ちが悪くなったりする恐れがあります。なお、ブラッシングをする際は、スーツ専用のブラシを使って以下の手順で行いましょう。
- 繊維にそって、上から下へと前の部分からブラッシングする
- ホコリやフケが付着しやすい肩は念入りにブラシをかける
- 次に、衿(えり)をめくった返り線の部分をブラッシング
- ラベル側は手をそえて、下へ向かってなでるようにブラシをかける
- 後ろも繊維にそって、上から下へなでるようにブラッシングをして完了
2-3.保管前にシワをキレイにする
スーツにシワがある場合は、保管前にシワを伸ばしておきましょう。ある程度のシワは、ブラッシングをすることでなくなります。けれども、しっかりとついてしまったシワはブラッシングだけでは簡単になくなりません。
その場合は、スーツの生地に一定の水分を与える方法がおすすめです。ブラッシングの後に霧吹きを使ってスーツに湿気を与え、自然乾燥させてください。
また、霧吹きの代わりにシワ取りスプレーを利用する方法もあります。霧吹きやシワ取りスプレーを使ってもシワがなくならない場合は、スチームアイロンを利用するといいでしょう。スーツの生地を傷めないように、少し浮かせてスチームを吹き付けるのがポイントです。
3.スーツを保管する際の注意点
ここでは、スーツを保管する際の注意点について詳しく説明します。
3-1.クリーニング店にお手入れを任せる
自分でお手入れをするのが不安な方は、無理に行う必要はありません。その場合は、クリーニング店にスーツのお手入れを依頼するといいでしょう。無理に自分でお手入れをした結果、必要なときにスーツが着られない状態になった・虫食い穴ができてしまったというケースがあります。
特に、高級ブランドのスーツはデリケートな素材でできているため、自分でお手入れをするよりもクリーニング店に依頼したほうがいいでしょう。
3-2.スーツはハンガーにかける
スーツをたたんで収納するのは絶対にNGです。前述したように、スーツの素材はデリケートでシワがつきやすい傾向があるため、たたんで収納するとすぐにしわくちゃになってしまいます。
スーツを保管する際は、シワが自然に伸びるようにハンガーへかけてください。なお、ジャケット・パンツそれぞれをハンガーにかける際のポイントは以下のとおりです。
- ジャケット:肩部分にフィットする肉厚なハンガーを使う。プラスチック製よりも吸湿性がある木製のハンガーがおすすめ
- パンツ:クリップがついた専用ハンガーを使う。裾を上にして吊すのがポイント
3-3.クリーニング後のビニールは外す
クリーニングを依頼すると、ビニールに包まれた状態で戻ってくることがほとんどです。ビニール袋にスーツを入れたまま、クローゼットに収納する方が多いのですが、その方法はNGとなります。クリーニング後のビニールは、必ず外してください。
ビニールのままクローゼットに収納すると、通気性が悪くなり、湿気がこもりやすくなってしまいます。シーズンが終わり、スーツを着用しない期間は、不織布のガーメントバッグに入れて保管するのがおすすめです。そして、月に一度は風をとおすために、クローゼットから取り出し陰干ししましょう。
3-4.高温多湿な場所はNG
スーツの保管方法は、場所にも注意が必要です。なるべく、高温多湿な場所は避けてください。高温多湿な場所はカビや雑菌が繁殖しやすく、スーツが傷む原因になってしまいます。
また、直射日光も避けるべきです。部屋の奥まった場所に保管しても大丈夫ですが、直射日光が当たる場所に保管すると日焼けする恐れがあります。紫外線はスーツの生地を傷めるので気をつけてください。
そして、通気性が悪い場所もNGです。クローゼットにスーツを保管する場合は、ほかの衣類と間隔を開けて収納しましょう。
4.トランクルームを利用する方法も
ここでは、トランクルームを利用する方法について詳しく説明します。
4-1.自宅収納の延長でトランクルームを利用する
自宅の収納スペースがいっぱいでスーツが保管できない場合、トランクルームを利用する方法があります。トランクルームとは、自宅収納の延長戦として使えるレンタル式の収納スペースです。月額料金を支払いながら、トランクルームを利用することになるでしょう。
自宅近くのトランクルームを利用するのはもちろんのこと、会社近くのトランクルームを利用して、そこでスーツに着替えるという選択肢もあります。自宅の収納スペースがいっぱいでも、トランクルームを利用すれば安心してスーツが保管できるというわけです。
4-2.屋内型のトランクルームがおすすめ
主に、トランクルームの種類は屋内型と屋外型の2つがあります。屋外型は外に設置されているコンテナなどを指しており、屋内型はビルやマンションの一角にある室内のトランクルームです。
最近は、雨の日でも気兼ねなく利用できる屋内型トランクルームの需要が高まっています。屋内型は空調設備や防犯設備が整っているため、屋外型よりも安心して預けることができるでしょう。デリケートな素材でできているスーツの保管には、屋内型トランクルームがおすすめです。
4-3.料金は広さ・立地などによって異なる
「トランクルームを利用すると費用はいくらかかるのか?」と気になっている方は多いでしょう。トランクルームのレンタル料金は、広さ・立地・設備などによって異なります。駅近であればあるほど、トランクルームの広さが大きくなるほど月額料金は高くなるでしょう。
そのため、どのくらいの量を預けたいのか、いつどんなときにトランクルームを利用するのかしっかりと考えながら選ぶ必要があります。
4-4.トランクルームの利用ならアルファトランクへ
どのトランクルームを利用すればいいのか分からないと悩んでいる方は、ぜひアルファトランクをご利用ください。東京都と神奈川県を中心にトランクルームを運営しているアルファトランクでは、交通機関のアクセスが良好なトランクルームをそろえています。
また、現在は使用料最初の2か月が無料・使用料10~40%オフ・契約時の事務手数料無料のトリプルキャンペーンも実施中です。無料相談も受け付けていますので、お悩みの方はぜひ一度お問い合わせください。
5.スーツの保管に関してよくある質問
スーツの保管に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.スーツのハンガー選びで重要なのは?
A.針金ハンガーといった薄めのタイプではなく、肉厚のハンガーを選ぶのがポイントです。できれば、スーツ専用のハンガーを使用してください。ジャケットをかけるハンガーは肩のラインにぴったりフィットする肉厚で丸みがあるものを選びましょう。洗濯用ハンガーにかけると肩がつぶれる恐れがあります。また、パンツをかけるハンガーは折りたたむ必要がないはさんで吊すタイプがおすすめです。
Q.普段のお手入れ方法は?
A.1日中スーツを着ていた場合は、帰宅したらすぐにハンガーへかけてください。面倒に感じると思いますが、使用後はブラッシングをするのが理想です。ブラッシングに使うブラシはスーツの生地が傷みにくいとされている天然素材のブラシを選ぶといいでしょう。また、着終わった直後にブラッシングをすることで、効率的に汚れが落とせます。
Q.スチームアイロンを使用する際のポイントは?
A.縫い目やラインにそって、やさしくアイロンをかけることです。当て布を使ってアイロンをかけると、キレイにシワを伸ばすことができます。また、スーツの生地によって適切な温度設定にすることも大切なポイントです。綿・麻は180~200℃、ウールは140~160℃、ナイロン・アクリルは110~130℃が最適温度となっています。
Q.長期保管時の注意点は?
A.保管前にクリーニングする・保管時は不織布カバーを使用する・クローゼットに防虫剤と除湿剤を入れる・1か月に1回は陰干しすることです。この4点を守るだけでも、スーツを長持ちさせることができます。
Q.トランクルームの現地見学はできるのか?
A.トランクルーム業者の中には、現地見学を受け付けているところがあります。現地を自分の目で確かめておけば、「雨漏りがしていた」「設備が整っていなかった」などのトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。また、トランクルームの近くに駐車場があるか、駅から徒歩でどのくらいかかるのかなども確かめられます。
まとめ
スーツは、適切な場所に適切な方法で保管することによって、長持ちさせることができます。スーツを保管する前に汚れを取り除き、高温多湿と紫外線を避けた場所で保管しましょう。
自宅の収納スペースに入りきれない場合は、トランクルームを利用する方法もあります。屋内型のトランクルームは空調設備が整っているため、スーツの保管場所として最適です。なお、アルファトランクでは屋内型トランクルームを多数運営しています。スーツの収納でお悩みの方は、ぜひ一度お問い合わせください。