トランクルームのカビ対策について知りたい。どうすれば防げるの?

【執筆者プロフィール】

東京・神奈川・埼玉にトランクルームを構えるアルファトランクです。
片付け・収納術などに関するお役立ち情報をお届けします。

トランクルームとは、有料で荷物を預かってくれるサービスです。アウトドア用品から高価な物品まで預けることができるので、重宝している方も多いでしょう。その一方で、トランクルームに預けていた荷物が傷ついたり紛失したりするトラブルも発生しています。
そこで、今回は数あるトランクルームのトラブルの中から、トランクルームのカビ問題を解説しましょう。

  1. トランクルームの基礎知識
  2. トランクルームのカビ問題
  3. トランクルームのカビ対策
  4. トランクルームに対するよくある質問

この記事を読めば、トランクルームのカビ対策もよくわかります。トランクルームに荷物を預けている人や利用を検討している人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.トランクルームの基礎知識

はじめに、トランクルームとはどのようなものか、ということを解説します。どのような時に利用すると便利なのでしょうか?

1-1.トランクルームの定義

トランクルームとは個人や法人から少量の荷物を預かり、月単位・年単位で保管してくれるサービスのことです。トランクルームを経営している業者は、倉庫業法や不動産賃貸借契約に基づいて営業をしています。倉庫業法に基づいてトランクルームを経営している会社は、顧客の荷物を破損や紛失をすることなく預かり続ける義務があるため、預かり場所の防犯・温度・湿度に気を配っているのです。そのため、使用料は高めとなっています。
一方、不動産賃貸借契約に基づいてトランクルームを運営している会社は、倉庫となるスペースを貸す形です。そのため、荷物の管理は基本的に顧客側がしなければなりません。その分、使用料は安価になっています。
ですから、温度や湿度管理が必要なものや高価なものを預ける場合は、倉庫業法に基づいて営業をしているトランクルームを、アウトドア用品など温度や湿度を気にせず預けられるものは、不動産賃貸借契約に基づいて営業をしている場所を利用するとよいでしょう。

1-2.トランクルームの種類について

トランクルームとして使用する建物は、

  • もともとトランクルーム用に建てられた建物
  • マンションやアパートをトランクルームに改築したもの
  • 屋外に荷物用のコンテナを置いたもの

などがあります。それぞれに使用料・防犯・湿度や温度管理の状態が異なりますので、預けるものによって使い分けるとよいでしょう。

1-3.トランクルームの利用方法

トランクルームの利用方法には、

  • 限られた季節にしか使わない品物(ストーブ・季節の衣類など)を預ける
  • 使用頻度が低くかさばるもの(アウトドア用品)などを預ける
  • 長期海外出張や引っ越しなどがあるので、家財を一定期間預ける

などが一般的です。また、温度管理や湿度管理が難しいワインや楽器などを預けている方もいます。ただし、トランクルームは基本的に月単位・年単位の契約ですので、「1日だけ荷物を預けたい」という場合は、別の方法を使いましょう。

1-4.トランクルームに預けられないものとは?

トランクルームには、動物や植物・危険物・毒物・臭いの強いものなどは預けられません。バイクや車は専用のトランクルームがあります。また、株券などの有価証券や現金・預金通帳や土地家屋の権利書なども預けられません。このようなものを預けたい場合は、銀行の貸金庫を利用しましょう。

2.トランクルームのカビ問題

この項では、トランクルームのカビ問題について解説します。なぜ、カビが発生するのでしょうか?

2-1.トランクルームはカビが生えやすい?

トランクルームに預けていた荷物にカビが生えてしまった、というトラブルは決して珍しくありません。トランクルームは防犯上、閉め切っているところが大半ですから、どうしても通気性が悪くなります。特に、もともと住居用だった建物をトランクルームに改造した場所は、湿気がこもりやすいでしょう。また、屋外にコンテナを置いているタイプは通風孔がないものも多く、しかも金属製ですから、気温によっては結露もできやすく、カビが生えやすくなります。

2-2.湿度管理には限界がある?

トランクルームの中には湿度や温度を管理しているところもあります。しかし、いくら湿度や温度を管理していても、絶対にカビを防げる、ということはありません。特に、壁面などに結露が生じてしまうと、カビが発生しやすいでしょう。また、荷物をぎっしり隙間なく詰めてしまっても風通しが悪くなり、カビが生えやすくなります。

2-3.雨漏りをする場合もある?

もともと住居用の建物だったものをトランクルームに改造してある建物は、老朽化で雨漏りがするケースもあります。屋外にコンテナを置いているタイプも同様です。荷物を預ける前に建物やコンテナの状況をよく確認しましょう。また、トランクルームにかんする口コミサイトなどで、カビ被害が多発していると思われる場所は、借りないほうが無難です。

3.トランクルームのカビ対策

この項では、トランクルームのカビ対策を紹介しましょう。ぜひ、参考にしてください。

3-1.温度や湿度をしっかりと管理している建物を選ぶ

空調完備とうたっているトランクルームは多いのですが、空調だけではカビは防げません。できれば、温度や湿度を常に一定に保っている建物を利用しましょう。特に湿気に弱い品物を預ける場合は、温度と湿度の管理は大切です。また、老朽化した建物は前述の通り雨漏りのリスクがあります。

3-2.壁にぴったりと荷物をつけない

壁は結露が発生しやすく、荷物がぬれるとカビが発生しやすくなります。ですから、壁際から数cm離して荷物を置きましょう。また、床がコンクリート製の場合は、すのこなどを敷くのもおすすめです。また、スペースに余裕がある場合は、除湿剤なども置いておきましょう。

3-3.荷物をぎっしりと詰めすぎない

洋服やバッグなど身につけるものは、どうしてもカビが発生しやすいものです。ですから、ある程度隙間をあけて、空気が循環するようにしましょう。たとえば、プラスチックの衣装ボックスに入れて預ける場合は、上部に多少余裕をもたせるとよいでしょう。移動式のハンガーラックなどにつるして預けるのもおすすめです。

3-4.定期的に荷物の様子を見る

トランクルームに一度荷物を預けると、数か月預けっぱなしになってしまうことも珍しくありません。その間にカビが繁殖してしまうこともあります。荷物の出し入れが自由なトランクルームに荷物を預けている場合は、定期的に荷物を確認しましょう。そうすれば、カビが発生しても早期発見ができますし、業者に対策を求めることもできます。

4.トランクルームにかんするよくある質問

Q.温度や湿度管理がしっかりとされているトランクルームの方が、賃料が高いのでしょうか?
A.はい。しかしその分安心して預けることができます。預ける品物によっては、高くてもしっかりと温度湿度管理をしているところに預けましょう。

Q.万が一荷物にカビが発生してしまった場合は、補償を要求できますか?
A.倉庫業法に基づいて営業している会社ならば、一定額の補償をしてくれるでしょう。しかし、通常の賃貸契約に基づいてトランクルームを営業している業者の場合は、預けた方の責任になります。補償については、契約時によく確認しましょう。

Q.カビが発生しやすい荷物にはどのようなものがありますか?
A.服やバッグなど、身につけるもののほか、水辺で使うアウトドアグッズなどにもカビは発生しやすいでしょう。また、本もカビが発生しやすいものの一つです。

Q.コンテナ式のトランクルームの方がカビが発生しやすいでしょうか?
A.はい。コンテナ式のものは温度や湿度が無管理のところが大半ですので、カビが発生して困るものは、預けないようにしてください。

Q.トランクルームには、お酒や水などの液体は預けられますか?
A.缶やビンに入っており、開封していないものならば大丈夫です。

5.おわりに

いかがでしたか? 今回はトランクルームのカビ対策について解説しました。トランクルームのカビトラブルは、前述のとおり決して珍しくありません。トランクルームに荷物を預ける場合は、業者の評判などを口コミサイトなどを利用してよく調べておきましょう。また、クリーニングをしていない服や、水気をよく拭いていない荷物などを預けると、よりカビが発生しやすくなりますので、服はクリーニングに出してから、荷物は乾燥した状態で預けてください。